桜の花のたよりが届く季節になり、戸外の様子が気になりはじめてきました。
妙厳寺庭園(豊川稲荷庭園)の木々も春の準備をしているでしょうか?
法堂の千手観世音菩薩にお参りをして、妙厳寺庭園を眺めてみたいと思います。
いつ行ってもきちんと刈られている庭園の木々は、優美で心が落ち着きますが、何と言ってもこの池のある「築山(つきやま)泉水庭園」は素敵ですね!
静かな流れの中で鯉が悠々と泳いでいる姿を見ると、毎日の慌(あわ)ただしくしている気持ちに、落ち着きを取り戻させてくれます。
池の上にかかった欄干を入れた庭園の風景は、凛とした本殿も入り「インスタ映え」しています!!
この風景だけは訳も分からない幼い時から大好きで、子供心にもこの美しさに引かれていたのだと思います。
今から妙厳寺庭園「築山泉水庭園」のご紹介をさせていただきます。
妙厳寺庭園の美しさ
総門を入り左側の大きな鳥居をくぐり、参道を進んで行くと二つ目の鳥居が目に入ります。
二つ目の鳥居をくぐり、すぐ右側の斜めの道を進むと、池にかかった欄干と左側の築山の「妙厳寺庭園」、その庭園を見上げると・・・凛とした本殿の姿、とても素敵です!!!
築山には低く刈られた「松」と低く刈り込まれた緑葉樹、そして池の淵ぎりぎりに置かれた“灯籠”!
どの松もそれぞれに形を違えながら刈られ、みな生き生きしていて気持ちいいですねー。
この灯籠は池を照らす「雪見灯籠」ですよ~! 明かりが灯ると池のアクセントになりますが、見たいですね。
もう一つは大きな石組みの上に置かれた石で作られた“五重塔”これは天を目指して立っているように見えますが、調べてみましたら、仏教的宇宙空間とあり、地・水・火・風・空の5つの世界を表しています。
写真では見にくいですが、この五重塔の下の方の岩組されたところに、小さな滝が流れているのと、五重塔の裏側の塔の基礎石辺りの岩組からも滝(1つ目の滝の2倍)が流れているのが、写真ではわかりにくいのが残念です。
下の写真右側の立ったような2つの石の間に、上からの滝(小)が池に流れています。
この2つの滝はよく見ないと、見逃してしまう程わかりずらいですが、この岩組は自然的で、滝の工夫までされていて素敵です!!
この欄干に来ましたら、2つの滝を是非見られるといいですよ。
“五重塔”の後ろ側には、さらに背の高い立木が五重塔を囲むように植えられて、池には鯉が悠々と泳いでいて、池の欄干から見た“池と庭園と本殿”と岩組の構図の配置は素晴らしい景観ですね。
反対側の欄干の奥を見ますと、池のふち近くまで植えられている低木から、ずっと奥にはソテツの木が何十本も植えられて、池に建てられた様なたたずまいの前にもソテツが形よく植えられ、この景色も素晴らしく余韻が残りますー!
この景色を見るかぎりソテツの木は“シンボルツリー”ですね。
ソテツの木は暑さ寒さと水分補給に強いといわれていますが、見てもほかの木より生き生きとした力強さが伝わってきます。
「瑞祥殿」玄関の右側の「受付」で千手観世音菩薩参拝をしたい旨を伝え“赤色札”をもらい「瑞祥殿玄関」に持って行き案内人に渡して法堂2階の「千手観世音菩薩参拝」をさせて頂きその後に、ベランダに出て「妙厳寺庭園」を眺めます。
妙厳寺庭園の安らぎ
欄干から近いところでは、石組みされた“空滝”が作られていて素敵なのですが、木に隠れている感じで、全体の空滝の様子が、見えにくくなっています。
池の淵近くでは、大小の低く刈り込まれた緑葉樹が並び、その上の築山の上の近くまで、低い緑葉樹が植え付けられています。
その前あたりには、岩に埋め込まれているように、大小のソテツの木が見栄え良く植えられていて、これは見る人を引き寄せます。
「築山泉水庭園」は江戸時代に作られているので、年数が経った今刈り込まれた緑葉樹が築山の上まで達した木が有り、少しばかり築山がはっきり見えなくなっているところがありますね。
この「築山」は三笠山をかたどられたと、言われているだけあり、なだらかさがいいですねー。
水際の低木から少し高いところに、白い花を咲かせている木がありますが、咲き誇り半ばといったところですが、濃い緑の葉に真っ白な花びらは“くちなしの花”でしょうか、清楚で落ち着いていいですー!
木の名前を知りたくなります。
池の鯉も優雅に泳いで静けさを感じさせ、この余韻に少しばかり浸っていたくなりますよ!!
ここから奥の樹木や池の水際近くまで建てられた、たたずまいなど見ていきましょう。
妙厳寺庭園のシンボルツリー
池の水際近くは、刈り込まれた大小の低い緑葉樹が続き、中には濃いピンクの花を咲かせている木もあり、多分サザンカ”のように見えますが、咲きほこったらきっと美しいでしょうねえ~。
刈り込まれた低い緑葉樹の上あたりに、ピンク色になっている背の高い木がありますが、こちらは近くで見ることができないのでどんな花か分からないですが、全体がピンク色に染まっています。
この木と「築山」の間にも石組みされた“空滝”があるのですが、ソテツの木が数十本池の水際から中間辺りまで、段々上へと植えられていて見事ですが、そのソテツの木で“空滝”がかくれてしまっています。
“空滝”もじっくりみたいですね。
池の前のたたずまいの前にも、岩組されたところに10本ほどのソテツの木がかっこよく植えられていて、が“池・たたずまい・ソテツの木”おたがいに引き立っていて素敵ですね!!
これらの景色は、刈り込まれた緑葉樹が、続いて植えられていた池の淵の反対側の池の淵から、全体を眺めることができます。
反対側は池の淵から瑞祥殿まで芝生になっていて、飛び石が敷かれています。
手入れの行き届いた清楚で落ち着いた妙厳寺庭園は見た人に、安らぎを与えてくれますね。
まとめ
今回は妙厳寺庭園のご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
築山と刈り込まれた低い緑葉樹から背の高い木々に“空滝”、そして池と優雅に泳いでいる鯉、水際に建つソテツの木とたたずまいの「築山泉水庭園」は何とも言えない風情があり素敵でした。
妙厳寺庭園をご覧になられていない方は、是非この素晴らしい「築山泉水庭園」をご観賞してください。
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